歯の異常が全身に

昔の人は、広い口中と親知らずを含む32本の歯をもっていました。食べ物も固いものが多く、しっかりと咀嚼できる歯並びを持っていました。 一方、今日では「顎」の小さい人が増え、口中のトラブルが増えています。この傾向は児童期から見られるようになっています。小さくなった顎に、32本の歯が生えれば、当然「歯並び」は悪くなります。歯が重なったり、ずれたり生えるようになります。 このような状況が増える中、児童期の歯科検診時に、「歯並び」の異常も検査するようになってきました。「歯並び」や「噛み合わせ」に何らかの異常があれば、「矯正歯科」での検査を提案するようになっています。「虫歯」や「歯周病」さえなければ子供の歯は健康、と考えられていた時期は、過去のものとなっています。「歯並び」が与える全身への影響が、広く認識されてきた結果なのです。

「歯並び」や「噛み合わせ」の異常は、全身に影響を与えてくることが分かってきました。この他にも忘れてはならないことは、「歯や噛み合わせ」が脳の発達を促していると言う点です。「噛む」刺激が脳に伝わり、脳細胞を活性化させているのです。そして血流が増え、脳の活動を活発にします。顎の健全な発達は、脳の成長に必要なことなのです。 今日、「矯正歯科」で歯列矯正を受ける人が増えています。歯並びの重要性が広く認められてきたと共に、身体のトラブルが「歯並び」に起因すると考える方が多くなってきたからでしょう。「矯正歯科」治療に関する情報も手に入れやすくなり、身近な治療として普及してきました。子供だけでなく、大人の矯正歯科治療も増える中、「歯ならび」の重要性は、ますます高まると考えられます。